「インデントできないやつは死んだほうがマシだ。」
Markdownのことをただの記法だと思っていたら、怒られていたかもしれません。情報を構造化し、人に届ける技術。それがMarkdownです。
文章をただ並べるだけでは、伝わりません。構造があるからこそ、読み手の脳にすっと入る。見出し、箇条書き、コードブロック——それぞれが役割を持ち、文章に秩序を与えます。
Markdownは、プログラマーだけのものではありません。考えを整理する人すべての武器です。
Markdownを学ぶ理由は、ただ文章を整えるためではありません。
構造を意識する力——それこそが、プログラミングにおいて最も重要な感覚です。
Pythonでは、インデント(字下げ)によって処理のまとまり=ブロックを表現します。関数、条件分岐、ループ……すべてが「どこからどこまでがひとまとまりか」を明確にすることで動いています。
Markdownも同じです。見出しで区切り、リストで並べ、コードブロックで囲む。情報を分けて、まとめて、整理するという思考が、自然と身につきます。
つまり、Markdownを使いこなすことは、「構造を考える癖」をつけること。これは、Pythonを書くときに必ず活きてきます。
だからこそ、まずはMarkdownから。文章を構造化する力が、コードを構造化する力につながるのです。
Markdown(マークダウン)は、「見た目がわかるように文章を装飾する記法」です。たった数個の記号で、見出し、箇条書き、コード、太字などを簡単に記述できます。
たとえば、# 今日の予定
と書くだけで、見出しになります。* 朝ごはん
と書けば、箇条書きになります。
見た目だけでなく、共有・管理しやすいテキスト形式としても重宝されています。Wordのような重たい形式ではなく、軽くて、差分が見やすく、履歴管理にも強いのがMarkdownの魅力です。
つまり、Markdownが読める・書けるというだけで、多くの現場で即戦力になります。
# タイトル
→ 見出し1(ページの主題)## サブタイトル
→ 見出し2(章の区切り)* 箇条書き
→ リスト表示(順序なし)1. 項目
→ 番号付きリスト(順序あり)**強調**
→ 太字(重要な語句)`コード`
→ インラインコード(短いコードやコマンド)```python ... ```
→ Pythonコードブロック(複数行のコード)>
→ 引用(誰かの言葉や参考文)教材の中で出てきたら、まずは「こういう見方をするんだな」と理解するところから始めましょう。慣れてきたら、自分でも書いてみると、文章の構造が自然と整ってくるのを感じられるはずです。